最近思うこと、気になること    谷川 聡

 最近、飲酒運転による事故が多発しています。それも、悲惨なものが多く、どうして同じ過ちが繰り返されるのかと考えさせられます。しかしながら、自分に振り返ってみれば飲酒をしてハンドルを握ったことがないかと聞かれると返答に苦慮してしまいます。本当に情けないことです。捕まるのが、罰金を払うのが嫌だからという理由ではなく、絶対にしてはならないことだという認識がなければならないのですが…。  人間は、頭ではダメだと分かっているのに、自分に負けてしまうことがある動物なのでしょう。そのことにより他の人に取り返しのつかない迷惑をかけてしまうとしたら大変なことです。その一番大きな例が戦争なのでしょう。人が人を自分の都合で殺してしまう。こんなことに正義があるはずがないのです。戦争は絶対にしてはならないことだと分かっていても、この世界からなくなることはありません。感情を持つ動物ゆえの性なのでしょうか。
 話は変わりますが、総理大臣も変わります。この5年間、色々なところで2極化が進んだように言われています。いわゆる勝ち組・負け組みの構図です。その根本にある考え方は、大きなものが頑張って小さなものを引張って押し上げていくという現在のアメリカ型経済思想があるように思います。今までの日本は、皆で頑張って進んでいこうという社会でした。平等分配型社会、終身雇用・年功序列の形はそれを一番現しています。 これからはどうなっていくのでしょうか? 競争ばかりで全力疾走で走り続けると本当に疲れてしまいます。何のために働いているのかと聞かれると、勝ち残っていくためと答えてしまいそうです。心の余裕が本当になくなっているように思います。  冒頭に述べた、ダメだと分かっていても犯してしまう過ちや、色々と起こっている社会の歪みも、一人ひとりがもっと自分を見つめる時間を持ち、心の余裕を持つことが出来れば少しは良い方向に向かう気がしています。私にとってプリンスクラブは、そういう意味で大きな場所だったように思います。今後とも、そうあり続けて欲しいと願うばかりです。


 最近思うこと、気になる事    村山 正治

 このお題での原稿依頼をされたとき、パッ閃きました。そうだ 何故このクラブの食事時には、酒が無いのだ。このことが、今の私にとつては、最近思うこと、気になることの一つです。
 二十歳から今まで40有余年、一時も離れず嗜んできた酒、私の夕食時には、酒が我友として、切っても切れない深い赤い糸で繋がれているのです。楽しいとき、悲しいとき すべて酒がそばにいる。そんな酒。 
 酒とタイトルが付いた、誰でもが知っている歌手が歌っている歌謡曲、少し書き上げただけでも、こんなに多いのですよ。

裏町酒場:恋の酒:酒尽尽:他人酒:片恋酒:人恋酒:二杯目のお酒:雨夜酒:手酌酒
ぐい呑み酒:悲しい酒:酒は涙かため息か:ふたり酒:雨酒場:酒よ:酒は男の子守歌
居酒屋:こころ酒:ひとり酒:酒場ひとり:酒場にて:祝い酒:ひとり酒場で:酒場
酒場のろくでなし:二人でお酒を:おもいで酒:酒きずな:北酒場:酒と泪と男と女

 酒がなければ、料理もかわいそうじゃないですか。ただ、生きるために食事を食らう。何時間もかけて創られ用意された料理が、あっという間に平らげられる。 
 酒好きな男の、独り言 聞き流して下さいませ。
 それではまたクラブでお会いすることを楽しみに

クラブ員各位 殿
酒好きな男より