[特集]  爽やかな回顧そして夢 ワイズメンズクラブ国際協会西日本区
直前理事  柴田 善朗

 この数年、月日の経過がとても早く感じるようになりました、それは言うまでもなく歳を重ねて人生の最後が近づいていることを表しているのでしょう。1983年に縁あってワイズメンの組織の一員となり多くの方々に接する機会を得ました。そのお陰で人生の歩みで最も大切と思われる“人との出会い”がたくさんありました。もし、この23年のワイズ経験がなかったら、多分私にとって全く価値のない人生になっていたと思います。この意味では入会の機会を作って下さったスポンサーに感謝しています。
 さて、振り返ってみますと、貴クラブが1986年に誕生して以来、京都部の中で最も多くの回数でクラブにおじゃましました。チャンスに恵まれて、皆さまと一緒に台湾からのお客様をお迎えしたり、また台湾にご一緒したりもしました。これらの中での圧巻は私の理事期における「WELL CLUB」の誕生でした。この時にプリンスクラブの皆さまが私に下さったご配慮を決して忘れることはないでしょう。
 前期は区理事を拝命し、貴クラブから森伸二郎区書記を輩出してくださいました。2年続きの区執行部輩出だけでなく部長も同時期に出すというクラブにとっては大変な重圧であったと思います。これらのご支援は正に西日本区の救世主と言っても過言ではないと思っています。区理事だけでなく、その以前に部長、事業主任のお役目を頂き、その数年の間に西日本区の全地域、多くのクラブを訪問する機会を与えられました。広くそして夥しい数のメンバーに接する事が出来たのは私にとって大きな収穫でもありました。この集約として感じた事は“曲がり角に来ている西日本区”でした。それは、全般的に言える会員の高齢化、会員の減少、YMCAとの基本的な思考のズレ、国際やアジア地域との相互理解不足など、このあたりで一度原点に立ち戻り検証をする必要性を痛切に感じました。そうでなければ学校の同期会が何時の日にか消滅するのと同じ軌跡を辿るような気がします。現在西日本区の約半数のクラブが俗にいう小さなクラブであり、諸般の事情で解散するクラブも出て来そうです。会員増強は義務であり至上命令のようなものですが簡単に進まないのが現状です。他の奉仕クラブも同じ悩みと現状を抱えながら奮闘していますが、ワイズの組織も考え方を少し修正して、個々のクラブの自主的努力と活動を基本としながらも複数のクラブが大同団結をはかり、目標に向かって努力を重ねることも方策の一つではないかと考えるこの頃です。京都プリンスクラブの皆さまの健康と更なるご発展をお祈りしています。


 第17回全国車いす駅伝競争大会 
三村 良行
 続「あなたにとってワイズとは」    森 伸二郎

 第17回全国車いす駅伝競走大会が2月26日、宝ヶ池国際会議場前をスタート、京都市西京極陸上競技場がゴールの5区間約21キロの行程で開催されました。前日の好天が嘘のような朝からの大雨、少しでも良い条件でベストを尽くしていただきたいとの願いも届かず参加選手、そしてスタッフの我々にとっても負担の掛かる大変な1日でした。プリンスクラブからは杉浦、高原、永野、水上、毛利ワイズそして毛利コメットと私の7名で参加、早朝の宝ヶ池プリンスホテルに集合、川島会長含むウェルクラブ7名、グローバルクラブ阪田ワイズ、今出川専門学校生徒の方々と合流し、選手と共に受け持ちの第一中継所の京大前まで移動、バスからレーサーへの乗り降りのサポート、選手の体調管理のための毛布配布が主たる仕事でした。レーサーへの乗り降りのサポートは力仕事だけでなく要領も難しく大変でした。しかし第一中継所から西京極競技場に向かうバスの中で選手の達成感に満ちた顔を見て大変なサポートではあるが我々も参加して良い経験が出来たと思いました。昼食後、閉会式を終えられた選手を帰りのバスに乗っていただくお手伝いをして解散しました。ブリテン用の写真撮影のために時間をとっていただいた井尻ワイズ、早朝よりお手伝いいただいた各ワイズに改めて感謝します。そして来年も選手の皆さんが元気で競技に参加していただけるように念じています。

 毎回このコラムを書くにあたって、あれこれ考えるんだけど、結局「YMCAが好き」だからワイズメンという事なんだなぁと。こう書くと「いや、わしはYMCAは嫌いや」と言われる方があるかもしれませんが、その方も好きだから「嫌いや」と仰っているんだと、YMCAへ期待するが故の批判だと思います。
 プリンスも設立から20年、昨年ウエルクラブを誕生させたものの、親クラブの会員数は回復せず失速気味。それはメンバー全員が心一つにできるものが見つからないから。プリンスのモットーを全員が確認できていないからではないだろうか。
 プリンスのメンバーは、YMCAの何処が大好きなのか?それを確認したら、その事を柱に事業を展開すれば、メンバー全員が納得でき、心を一つにして、力を発揮できるのでは。
 私が入会した当初は「ファミリーを巻き込んで」のスローガンの下で、家族みんながサバエの開設ワークに参加して楽しんでおられたように思ます。その事から私が受けた印象は、青少年を対象としたキャンプをしているYMCAを、プリンスのみんなは好きなんだなぁと。
 YMCAの好きなところを応援し、それに共感してくれるメンバーを日々増やす。メンバーが増えればより大きな応援がで、そしてワイズメンを一人でも多く育てて世の中に排出する、それがプリンス流奉仕活動と言ってはいけませんか。
 そろそろネタ切れなので、このシリーズも今回で最終回にします。