11月第2例会は、椹木ワイズご紹介の児童養護施設つばさ園石塚かおる園長先生をお迎えしてお話をお聞きしました。
児童養護施設は、元々孤児院が始まりだったので、貧困や親がいない等による入所のイメージが強いですが、今は7~8割が虐待によるものという冒頭のお話には、皆驚いていました。「子育てはたいへんなんです!まして仕事をしながらならなおのこと。」これは世の男性、特に安倍首相に聞かせたい。虐待をする人の気持ちが理解できない、これはある意味幸せなことです。子育てに奮闘する女性がいて、フォローする人や環境があって虐待までいかずにすむのですから。母親ががんばってもうまくいかず(原因は貧困だったり、ひとり親だったり、親の障害だったり、偏った育児観だったりいろいろですが)、母親をフォローする環境がなければ、そのうっぷんは子どもに向いてしまうのです。
そんな子どもを成人になっても、その子が子どもを生んでもフォローする石塚園長、虐待で傷つき、大人に対する不信感でいっぱいの子どもたちに、本当に心配してくれる大人がいることを知らしめてくれる存在です。園長のお話の中の、小さい子は怖い、こちらの言うことをそのまま受け取ってしまう、逆に中高生は、「そんなん無理」と反抗してくるからわかりやすいという言葉を聞き、つばさ園さんが大きい子も受け入れてくれる意味がわかりました。同時に、反抗する子どもに対する私自身の偏見(?)を感じました。
ワイズメンとして、個人として、虐待を受けた子どもたち、施設に入所している子どもたち、退所した子どもたちに何ができるか、また虐待を予防するために、何ができるか、考える機会となった例会でした。